鋼の錬金術師 銀時計
「鋼の錬金術師」はタイトルが示すように、主人公は錬金術師です。
主人公のエドは難関の国家錬金術師試験に12歳という最年少記録を塗り替えて合格、マスタングより国家錬金術師の証であるふたつの名と銀時計を与えられます。銀時計を受け取ることは国家錬金術師として様々な特権を与えられることを意味していました。
もっとも、エドはもう一人の主人公である弟のアルと賢者の石を探す旅に出たため、年に一度の国家錬金術師の査定を受けることができず、国家資格は剥奪状態。また、エドの旅する世界は国家錬金術師はほとんど意味をなさない世界。
というわけで、「鋼の錬金術師」では、エドの銀時計は出番がないように思えますが、銀時計によってエドが心の中で自分の居場所を確認し、精神的に支えられるというメンタルな役割を果たしているようです。
ところで、西欧では銀製品を使用することは、伝統的に由緒ある家柄や成功のステータスシンボルです。日本でも、明治維新から第二次大戦までは軍学校や、帝国大学などで、各学部の成績優秀者に対して、天皇からの褒章として銀時計が授与され、至高の名誉と見なされていました。銀時計を授与された者は「銀時計組」と呼ばれていたそうです。
「鋼の錬金術師」は、中世ヨーロッパ風の大陸が舞台となっています。原作者の時代設定や内容構成は絶妙だと評判なので、「鋼の錬金術師」の銀時計も、西欧や日本の伝統や歴史的な意味合いから取り入れられたものだと思います。「鋼の錬金術師」全体に流れるノスタルジックな雰囲気は、エドの銀時計の存在のお陰もありそうです。
ついでですが、声優さんのキャラメッセージが出る貯金箱もありましたが、なんと「鋼の錬金術師」の銀時計も商品化されていますよ。エド気分に浸りたい方には垂涎の的になりそうです。
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